お金や時間で解決できないことを解決するのがホスピタリティ。
特別な部屋を用意しなくても
特別な機器を用意しなくても
実は…ホスピタリティ溢れるトレーニング環境を創ることができます。
こんにちは。
株式会社ハピネスワーク 青柳美智代です。
新しい仲間をトレーニングするために
ホスピタリティのある環境で
お迎えすることは大切!
一番最初に通された部屋の様子は
意外と覚えているものです。
それは記憶に残るだけではなく
その後の仕事にも影響する
1つの「基準」になってしまうからです。
だからといって
立派な部屋を用意する必要はありません。
今日はそのことについて
お伝えしましょう!
ホスピタリティとは
サービスの原点…ホスピタリティとは
思いやり、心遣い、親切心、心からの歓待
わかりやすくひと言で表現すると
「人やモノを大切に想う気持ち」です。
ホスピタリティのことをどれだけ詳しく伝えても
実際に体験することに勝るモノはありません。
新しいスタッフを迎える環境が大切な理由
「さぁ、これからがんばろう!」
そう想って到着した職場…
応接室や会議室など
特別は部屋を用意している
何だか雑然としている企業もありますが
そういう場所がない…という
職場も多いことと想います。
オリエンタルランドには
トレーニング初日に使用する
施設がいくつかありますが
すべてのトレーニングを
その部屋で行う訳ではありません。
サービス業が一般的に使用しているような
場所でトレーニングを行うこともあります。
立派な施設や
設備の整った施設で
トレーニングを行うことより
もっと大切なことがあるように感じます。
例えば
案内された部屋のテーブルが
埃にまみれていたら…
座ろうとした椅子の下に
ゴミが落ちていたら…
皆さんが迎えられた立場なら
どのような気持ちになりますか?
「大事に想ってもらっていない…」
そう感じてしまう人もいるはず
そしてそれは
その後のトレーニングや仕事にも
影響してしまう可能性があるのです。
・大事にされていると想うとやる気がアップする
・やる気があるから自ら学ぶ姿勢になる
・積極的にトレーニングや仕事に取組む 等等
新しいスタッフの
やる気をそのまま維持…イヤ
アップさせるために
迎える環境を大切にしましょう!
ホスピタリティ溢れるトレーニング環境のつくり方
大事なお客様を自宅に招く時と
基本的には同じです。
大事なお客様をお迎えするときに
部屋の空気を入れ換えたり
綺麗に掃除をしたり
テーブルに綺麗にセッティングしたり…
お花を飾る人もいるかも知れません。
こういう準備をしているときに
何を想っているのかというと
「気持ち良く過ごして欲しい」
「楽しんで欲しい」
「喜んで欲しい」
…と言うことですよね。
この気持ちこそがホスピタリティ!
その気持ちを表現するために
掃除や空気の入れ換え、花を飾る…
気持ちは表現しなければ伝わらない
ということを
お伝えしたことがありますが
「あなたを大切に想っています」
…をトレーニング環境に
表現するだけなのです。
大きく分けて3つあります。
○ 椅子やテーブルの並べ方
○ 資料の置き方
○掃除をする
自宅に大事なお客様をお迎えする時と同じように
一番最初にすることは掃除です。
ディズニーユニバーシティルームも
毎回綺麗に清掃していました。
他の部署に在籍していた時も
時々借りる機会があったのですが
使った後はゴミを拾い
椅子を綺麗に並べていました。
その頃みんなで意識していたのが
「借りた時より返す時は綺麗に…」です。
今は掃除機も便利になったので
思いついたら
いつでも、どこでも掃除ができる!
ゴミが無くなったら
埃もダスターで拭きましょう!
(この順番は大事…)
ホワイトボードも前に使った時の文字が
残っていないように綺麗に拭きます。
テーブルや椅子も綺麗にしましょう。
大事なポイントは
受講生の目線でチェックすること!
部屋全体を綺麗にすることができれば
それが一番良いのですが
それが難しいこともあります。
その場合は
椅子に座って
受講生から見える場所
気になる場所をチェック!
その場所を徹底的に
綺麗にします。
大事なお客様を自宅に招く時も
お客様を招く部屋を中心に
綺麗にしますよね。
○椅子やテーブルの並べ方
ここにも「大切にする」を
表現する方法があります。
テーブルや椅子の配置は
間隔を揃える…です。
高級ホテルの宴会場に入ると
200以上あるテーブルが
ビシッと整えられていますが
気持ちは同じです。
座リ始めれば
すぐに崩れてしまうものなのですが
最初が肝心!
テーブルや椅子が
1つでも2つでも
綺麗に配置すると
それだけで
気持ちが良いものです。
その時も
実際に座ってみて
座り心地も確認しましょう。
椅子やテーブルのがたつきも
チェックして
直しておくことが大切です。
もしも
飲食店であれば
この時の椅子やテーブルの並べ方が
その後の仕事への基準になりますので
「テーブルと椅子が
綺麗に並んでいると気持ちが良い」
…を、実感してもらうチャンスにもなります。
体験に勝るものなし…。
○資料の置き方
ここにもホスピタリティを
表現することができます。
すべてのテーブルの
同じ位置に資料を置くことです。
例えば
テーブル手前3㎝
テーブルの端から20㎝とか
身体の正面に置く等
全部が揃うと
見た目が綺麗で
部屋全体の見え方が変わります。
そしてこの経験も
後々の業務で同じような場面が
発生した時の基準となるのです。
例えば
飲食店ならメニューや
備品の配置
オフィス業務なら
資料の並べ方
商品販売なら
陳列棚の並べ方 等
その後の
業務の「基準」になりますので
資料の置き方も大切です。
ディズニーでは
配布資料に受講生の名前を
表示することも
大切にしています。
同じ資料だから
他の人と間違えないように…という
理由だけではなく
受講生に喜んで頂きたい…
素晴らしい体験の1つに成るように…
と言う「想い」を込めて行っていることです。
最後に
このように
「あなたを大切に想っています」
…という気持ちをトレーニング環境で表現すると
トレーニング以外にも
活かされる場面があります。
特別な部屋を用意できなくても
どこでも出来ることばかりです。
初日の印象を高めると
意識が高まるので
その後のトレーニングへの熱意も
変わります。