母のことを想ってコロナウィルスに感染しないようにと
伝えていたつもりが、いつの間にか外出自粛や人と接することを
やめるように説得していました。
説得する前に大切にすべきことは母へのホスピタリティ。
こんにちは。
株式会社ハピネスワーク 青柳美智代です。
ホスピタリティとは
サービスの原点…ホスピタリティとは
思いやり、心遣い、親切心、心からの歓待
わかりやすくひと言で表現すると「人やモノを大切に想う気持ち」です。
説得しようと想っても中々上手くいかないときは
ホスピタリティが欠けているのかも知れません。
守れない理由はここにあった…
20年間ディズニーで働いていると
安全性への意識が高くなり
今回のコロナウィルス感染についても
東京デディズニーリゾートが休園する
という情報を知っただけで
私はこの病原菌が
どれほど恐ろしいものかを理解しました。
オリエンタルランド勤務時代の仲間も
皆自宅待機となったことを知り
益々その恐怖を感じた私です。
その仲間はまだ多くの人が外出している頃から
外出自粛を始めていました。
「これはただ事じゃない…」
そう想った私は母に連絡をして
外出しないように…
友達とも接触しないように…と
伝えたのですが
なかなかわかってもらえず
友達と一緒にグランドゴルフをしたい…とか
体操にいけなくてツマラナイと言い
毎日のように外出していました。
3月中は私自身も全国で研修をおこなっていたので
母をこれ以上説得するのは難しい
仕方ないかな…と諦めていたのですが
SNSの投稿をみているうちに
その理由がわかってきたのです。
私自身はオリエンタルランドに在籍していたので
パークを休園することの重大さと
今回起きていることの大変さを
敏感に感じ取ることができたのですが
そういう経験の無い母が
突然テレビを通じて自粛だの
人と接触すると危険という事を
聴いてもピンと来なかったのです。
それからは私は母を説得しようと
想うことを辞めました。
母にわかる言葉で…
母に伝わる想いを
精一杯伝えたのです。
説得しようとばかり想っていた私は
母の気持ちを考えていなかった…。
テレビや新聞に書かれている内容だけでは
理解できない人もいるんだ。
そんな当たり前のことにやっと気づいたのです。
守れない=意識が低いのではない
ただ事の重大さを理解していないだけだったのです。
テレビや新聞は誰でも同じレベルで理解できるようになんて
意識していないのです。
だとしたら、その情報を母がわかるように
母が気をつけたくなるように伝えるのは
誰でもない私の役目…
母を大切にしたいからと想って
話していたはずなのですが
いつの間にか母の気持ちを考えず
ただ自分の都合で話していたんだな…と反省しました。
同じ気持ちになった時が本当のスタート!
私はまず母が今回のコロナウィルス感染のことを
どのように想っているのかを聴いてみました。
すると、大変な病気ということは理解していても
隔離されると何が起こるのかを
理解していないことがわかりました。
そこで私は
隔離されてしまうと
家族でもお見舞いに行けないこと…
たとえ危篤状態になっても
私ですら母の元に行けないこと
更に、私はそんなことは絶対にイヤだし
そんな寂しい状態にしたくないと伝えました。
想いが溢れてきて
最後は涙を流しながらそれを伝えていました。
母は心から理解してくれたようで
その時からは
1日1時間の散歩
隣のBさん以外の人とは一切会わずに
今も生活しています。
コロナウィルス感染の影響で今起こっていることは
世界中の人が誰も経験したことが無いことです。
だから何が正しいのか
どうすれば一番良いのかがわかりません。
それでも国民が1つになるために
まずはこんな風に充分理解していない人を
説得しようと想わず
まずは状況を理解できるように説明すること
そして
目の前の人の心に一番響く言葉で
伝えることが大事なのだな…と言うことを
母から教わりました。
同じ気持ちになった時が
本当のスタート!
これはコロナウィルス感染だけに限りません。
いろいろな部面で共通することだと感じています。
最後に
今、私と母の足並みは揃っています。
非常事態宣言はまだ長引きそうですが
いつか必ず母と再会できるように
二人でコロナウィルス感染から身を守っていきます。
そして再会した時は
思い切り母を抱きしめたい…
それが叶わなければ
母を顔を合わせて沢山話したいと想っています。
ステイホーム…
我慢が続く毎日ですが
一緒に頑張りましょう!